自分の限界を遥かに超える速度で走った。
家がバレないように、遠回りして、男が見えなくなってから帰った。
頭がひどく痛んだ。
あんなに死にたかったのに、殺してもらえるかもしれないのに、本当の恐怖はそんな感情すらも忘れさせるみたいだ。
しかしまだまだ悪夢はエスカレートしていく。
夜道を歩くのが怖くなり、結局電車で帰るようになっても、週に何度も追いかけられた。
次第に、先回りされるようになっていった。
駅の改札口。
駅を出てすぐの所。
曲がり角の先。
いつも走って迂回する路地裏の出口。
アパートからいちばん近いコンビニの前。
いつも暗がりの中ニコニコこっちを見て、
『俺の事忘れんなよ』
とか言ってきて、その度に走って逃げた。
『おーい、おーい、待ってくれよ』って、その度に追いかけてきた。
気がつくと男が出没する地点がどんどん家に近づいてきていた。もう、家がバレるのも時間の問題だった。それを考える度、恐怖で頭がいっぱいになって、どうやって死のうか、そればっかり考えるようになっていった。
でも、ある日を境にぱったりと夜道に男が現れなくなって、もしかして、諦めてくれたのかな。なんて、楽観的だった。
あの日までは。
*
*
*
あの日、玄関開けたら、あの男が居た。
部屋の真ん中に突っ立ってた。
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なんかキツいですね😭
迫力のあって素晴らしかったです!🥶
兄ならもっと違うアプローチの仕方あるだろうに^^;
とてもこわい
お兄ちゃんかーい
お兄ちゃん怖すぎ
きになるー!