「あいつ、どうしてんだろうな」
そんなこんなで潰れてしまった同級生の実家スーパーだが、駐車場の一角でインスタント証明写真機は現役で稼働中だった。
暗闇の中白白した光を放っている機械に近づき、Aは早速写真を撮ろうとした、のだが・・
なんと誰かが撮影中だった。
(え?こんな時間に?)
かなり違和感があったが、閉じられたカーテンの下からは、赤いスカートと白い脚、赤い靴が見えた。
(女だ)
仕方ないのでAは少し離れたところで彼女が撮影を終えるのを待つことにした。
しかしタバコを一本灰にしてもまだ女が出てくる気配はない。
ずいぶん遅いなと、Aは身を乗り出して証明写真機を覗き込んだ。
すると、いつの間にかカーテンが空いていて、女の姿はなくなっていた。
「あれ?」
いつの間に・・。
怪訝に思ったAだったが、まあずっと凝視していたわけでもないしと思い、写真機の中に入った。
小銭を入れてカーテンを閉め、座椅子の高さを調節する。
正面の画面に映る自分の顔をみながら髪を整えていると、、
「私、綺麗になったでしょ?」
突然すぐ横で女の声が聞こえ、Aは驚いて硬直してしまった。
横を見やると、カーテンの下に、白い脚と赤い靴が見えた。
さっきの女だ。
写真機のすぐ横に立ってる。
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伊集院の怖い話によく似てるなあ