とても申し訳なさそうに謝る母の声に何故か不安な気持ちが込み上げる。
『息子が帰って来たらきちんと言い聞かせます。はい、はい、もちろんです』
最初は電話なのかとも思ったが、
『あ、私お茶もお出ししないで…すみません。すぐ準備しますね、そのまま座ってて下さい』
その台詞を聞いてこの扉の向こうに誰かがいるのだと確信した。
恐る恐る扉を開けると、一番に目に入ったのはキッチンでお湯を沸かす母の姿だった。
僕の気配に気付いた母はハッとした顔で僕に駆け寄ると
『ちゃんと悪いことしたら謝らなきゃだめでしょ!なんでお母さんに言わなかったの!!』
と僕を叱責した。
僕が固まって動けなかったのは、いつも優しいお母さんがこれまでにない形相で僕を叱ったからではない。
リビングには母と僕以外誰もいなかったのだ。
「お母さん、今誰と話してたの…?」
『誰って分かるでしょう!そこに……え…』
後ろの誰もいないテーブルを振り返り呆然とする母の向こうでお湯の沸いたやかんが蒸気を吹き出していた。
その日の夜は気持ちが落ち着かないため湯船には
浸からずにシャワーで済ませた。
シャンプー中に目を瞑るのも怖くて、きちんと洗えてるかも分からない程に雑に髪を流すと足早に浴室の扉を開けた。
その時、カラカラと何かが音を立てて浴室の床を滑って行った。
浴室の隅に転がったそれを濡れた目を拭いながら拾い上げる。
見覚えのある、ちょうど蹴りたくなるような大きさの石ころ。
あの日僕が蹴り上げた石だった。
“ミッケ”
石には細い文字でそう刻まれていた。
あまりの恐怖に僕は石を投げ捨てると濡れた体のまま母のいるリビングに飛び込んだ。
『どうしたの、裸のまま』
ソファに座る母はこちらを向くこともないままそう言った。
「お風呂に…あの石が…いや、えっと」
どこから話していいか分からない僕がその場に呆然としていると
『痛かったよお〜血がダラダラ流れて止まらんくてな〜〜それはもう痛かったんよ』
壁を見たままの母が口を開く。その口調はいつもの僕が知る母のものではなかった。
























想像してみたらやばい
ちゃんと謝ろう
怖いけどなんでオバサンが死んでお母さんも取り込まれたのに逃げるだけでちゃんとは謝らないの?
怖すぎるて寝れん