地元のスーパーはそんなに大きい規模ではない。
並んでいるレジの少し向こう、距離にすればほんの10メートルにも満たない先にお客様カウンターが見える。
怖くなった僕は商品の入ったカゴをその場に置いたまま店から駆け出した。
その日のカレーは肉無しだった。
あのおじさんと出会って以来、僕はずっとあの道を避けて遠回りをして帰っていた。
この日も家の前まで着くと、ちょうど向いの家の門からおばさんが「ちょっと」と声をかけて来た。
このおばさんは、普段から母も含めてご近所付き合いのある優しいおばさんだ。
『Aくん、今日お母さん遅い日でしょ?さっき家の前に怪しい人いたから声かけたんだけど、Aくんがこの家に住んでるかニコニコしながら聞いてきたのよ』
直感であのおじさんの事だと思った。
それと同時にもう家までバレてしまったのだという恐怖心が込み上げて来た。
『警察呼ぼうかとも思ったけど、私がそんな子知りませんって言ったらすごく怖い顔してどっか行っちゃったから心配でAくんここで待ってたのよ』
今日は母が仕事で遅い為、母が帰ってくるまでおばさんの家で過ごすように促され僕もすぐそれに従った。
その日の夕飯はおばさんの家でご馳走になった。
次にまたあの男が来たらすぐに警察を呼んでやるというおばさんを見ながら、これまでのBくんや先生とは違って頼もしさを感じていた。
次の日の帰り道、家の近くまで来ると何やら人が集まっていた。
人混みの奥で赤いランプもチラついている。
警察だった。昨日のおばさんの家の前で止まっている。
きっとあの男がまた来ておばさんが通報してくれたのだと思った。
集まっていた人に何があったのかを尋ねた僕は呆然とその場に立ち尽くした。
おばさんが死んだのだという。
すごい音を聞いた隣の住人が駆けつけた所、首から血を流して倒れているおばさんを見つけたのだ。
『夕飯作ってる時に転んで、喉に菜箸が刺さっちゃったみたいよ…』
口を開けて菜箸が突き刺さっているおばさんの顔を想像して血の気が引いた。
その日は母と同じ部屋で就寝したが、とても眠れなかった。
それからしばらくの時間が経った。
その日も家に帰って玄関を開けると、母の靴が揃えてあった。
今日は仕事で遅くなる日のはずなのに。
そう考えながら廊下を歩いてリビングに向かうと、部屋の中から母の声が聞こえた。
微かに聞こえるその声は、まるで誰かと会話しているようだった。
『はい、ほんとうに申し訳ありませんでした…、息子にもきちんと謝らせます」

























想像してみたらやばい
ちゃんと謝ろう
怖いけどなんでオバサンが死んでお母さんも取り込まれたのに逃げるだけでちゃんとは謝らないの?
怖すぎるて寝れん