私たちは悲鳴を上げてビデオを停止させ、慌ててデッキからテープを抜き取って駆け出しました。
「やばいやばいやばい!」
Aと二人で家を飛び出し、自転車に飛び乗りました。戦々恐々と二階のベランダを見上げると、誰もいません。
「捨てよう!!」
私たちは拾った場所と同じところにビデオテープを捨てに行きました。
家の近くには捨てたくなかったし、なぜか元々あったところなら大丈夫だろうと思ったのです。
その夜はご飯ものどを通らず、しばらくはあのビデオテープの女の顔が忘れられず、眠れない夜を過ごしました。
今、数十年ぶりにあのことを思い出し、ゾッとしています。
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