驚きのあまり声にならない。
私は部屋を真っ暗にしなければ寝られないタイプなので、豆電球とかは点いてない。
けど人って暗闇でも目が慣れてくるとだんだん見えてくる.
目の前には・・・幽霊・・・のイメージとはかけ離れた、「白い半そで半ズボンのおじいさん」が立ってる。
ただ問題なのは「頭から血がぼたぼた出てる事」・・・なのだが・・・。
今、私は普通に動ける。こういう時ってだいたい金縛りがセットだって思ってたから・・・。
もしかしたらこのアパートに住んでるおじいさんがどっかで怪我して、間違えて私のアパートの部屋に入っちゃったんじゃね?って思った。正直戸締りちゃんとしたか聞かれると自信ないし・・・。
目をこすって見てもやっぱり目の前に居る・・・。とりあえず電気を点けて確認しよう。
部屋のシーリングライトのリモコンを押した。
パッと電気が点いた瞬間、目の前に居たはずのおじいさんは居なくなっていた。
私「・・・・・・・・・」
私「あ、幽霊ってこんな感じなんだ・・・」
正直部屋に出た時は驚いたが、もっと貞子とかああいう幽霊をイメージしてたので、あのおじいさんには申し訳ないが、ちょっと拍子抜けだった。
あれだと霊なのか怪我人なのか分からないしな・・・。
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それから3日後。
その日は電車に乗って少し離れたショッピングモールに行き、服を買う予定だった。
アパートから歩いて駅に行き、駅のホームで電車を待っていた時に
「ボボボボボボ」
またあの音だ。え、これ昼間にも聴こえるのか・・・。
辺りを見渡しても別に霊的な奴が居るようには見えない。
























⚪︎⚪︎じゃって使うおじいちゃんに会ったこと無い