「いないはずだよ」と地面を照らしながら答えると
「ほら、誰かいますよ」と言うので私もアネックスの方を見たのです。
50mほど先にあるアネックスのカーテンがブンブンと揺れている
「研修生が泊ってるのかもね」と言いながら揺れるカーテンを見ていると
アネックスの建物の周りを背の低い人がグルグルと廻ってる
「いるじゃないですか。ほら」と言われて、私は無意識にカートに積んでる
サーチライトをアネックスに当てたのです。
「あ・・」とすぐにライトを外しました 着物に黄色い帯の老婆が一瞬見えた
「おばあさん?ですかね?」と呑気に隣で言うので「静かにして」と注意してから
ゆっくりとカートを動かしてアネックスを遠回りしてカートの格納庫にいれました。
翌日には支配人に報告したのですがね。
「実は、アネックスの場所は村の墓地だったところで、動かさないと言う条件だった
んだが、社長がアネックスを作って墓石を全部取ったんだよね。前から時々「見た」
て言う人が居たり、アネックスが夜中に揺れるって苦情きたりしてたんだよ」
じゃ、研修生が言ってたのは本当だったのですね。 その後、アネックスはお祓いが
されたんです。
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