正気の証明

俺は大声を出してしまった
俺はいつの間にかあの赤い模様のシャツを着ていたのだ

「ど・・・どうして・・！！　なんで！！」

俺は軽くパニックになった
俺は絶対こんなのは来ていない

というか、こんな服はなかったはずだ

それなのに何故・・

「お・・おい！　落ち着けよ！」
友人は俺に駆け寄ってきてくれた

「どうしたんだ？　何かあったのか？　俺が話を聞くからまずは落ち着け！」

何度も声をかけてくれた
おかげでどうにか落ち着くことができた

とても飲む気にはなれなかったので、その日の飲みはとりやめになった
俺は友人に謝り倒した

いつでも相談に乗ると言ってくれていたが、とても話せそうになかった

アパートに帰り、シャツはその場でハサミでバラバラにしてゴミ箱に捨てた

俺は他にも赤い模様がないか調べた

もう何も信じられない
徹底的に調べた

あった

家族のアルバムに卒業アルバム

その中にある俺が写っている写真

そのすべての俺の服が赤く塗られていた

「うわあああああああ！！」

俺は叫んだ
叫んでその場でアルバムをぐちゃぐちゃにして捨てた

俺はすぐに引っ越しの手続きをした

ここはおふくろに、いや、やつに場所を知られている

ここにいるわけにはいかなかった

俺が持っていたものはすべて捨てて、すべて買い替えた