扉が開く
田口の母親だ、ニコリと笑みを浮かべまた車で出て行ったが、車には何やら色々と物を積んでいた。 去り行き際にはもう笑顔はなくそのまま走り去って行った
山田「前来た時は綺麗だった」
中田「て言うか家の中暗くね?電気止まってんのか」
確かに、構造の理由も有るだろうが
カーテンも閉めきっているのか
全くと言って良いほど
建物の中には陽が差していなかった
田中「田口の家に来たのっていつ?」
山田「多分夏休み前」
夏休み前となると今は秋口なので
3ヶ月程前になる
その間にこうも変わってしまうのか
田中「どうする帰る?田口も普通にいたし
大丈夫だったから」
子供ながらあまり踏み込んではいけないのだろう
と言う空気がたちこめていた。
結局田口とは遊ばなかったし、そのあとも遊ぶ事は無かった。
時が経つにつれて色々な人とのはじまりが生まれたが
圧倒的におわりを迎える事の方が多い
些細なことがきっかけとしてはじまり
始まるのだから経過を経てやがて終わる
先程の少年時代の話のように
あんな事でも人との関係は切れてしまう。
おそらく簡単な事でもないし、引くに引けない時も有るかもしれない
けどこんなはじまりに直面したら
これからはおわりのはじまりではなく
新しいはじまりになるように心掛けていきたい
毎日がはじまりなのだから
ヒトコワと言うより、こんな事でも繋がりわ切れてしまうから怖いよねー
そんな自分語りでした。
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