あかるい。あかるいのはきらい、なんでこんなにあかるい?
このせかいはあかるすぎる。あいつがいってた、おれもそうおもう、あかるいのがぜんぶわるい。
でもやっぱあいつ、おれのめにみえる
▉がつ▉にち
あかるい。めをとじてもあかるい、でんきをけしてもあかるい。あたまがわれる
いきていたくない
あいつがずっとこっちみてわらってる
あいつがわらうとあかるさがへる
ずっとわらっててほシい
おれのめんたまツブしたらわらうってさ
おれのハらのなカかきだしてそれでめをおおうとわらうってさ
おまえはぜんぶただしいもんな
あかるいのはもうこりごり
*******
俺はただ、震えるしか出来なかった。
なんなんだこれは。外では雷が鳴り始めている。
兄貴は気が狂った。多分、幻覚と幻聴を見て、それに心を壊されてしまったんだ。
どうしようも無い喪失感と恐怖心が俺を襲う。
明るく真面目で誰からも信頼される人だった。
親が居なくなって、沢山わがままをした。迷惑をかけた。それでも兄貴は笑って、俺の事をここまで育ててくれた。
社会人になってからも悩みを聞いてくれて、本当に大好きで、尊敬出来る兄貴だった。
そんな兄が、こんな最期なんて。
雷が酷くなり、近くで落ちる音がした。その刹那、停電が起こった。
完全に日が暮れており、部屋の中は完全な暗闇になった。
「賢治」
俺を呼ぶ兄の声がした。
声の方向を見ると、暗闇にぽつりと、間違いなく兄貴の目と、そして間違いなく俺の目が虚空に浮かんでいた。
やはり、あかるいのはきらいだ。
























やすむら「あんしんしてください、くらいですよ」
電気代を節約してたってコト!?