携帯電話に文字を打ち込んでいる若い女性がいた。
…最近はSNS…LINEだとかXだとかで、携帯を手元から話せない人間が増えた。
俺も流行りに乗り一応は利用しているが、依存という程ではない。
と、そのベンチに座っていた若い女性の手元から、携帯が滑り落ちた。
近くを通った俺は、その携帯電話を拾い上げ、「落としましたよ」と女性に渡す。
その時、俺の目にその携帯電話に打ち込まれた文字を飛び込んできた。
【ジョー○アのホットの缶コーヒーを購入。公園の中を歩いている】
「??」
女性は、俺の手にあった携帯電話をひったくるように取り上げ、礼も言わずに駆け出していった。
…偶然だよな…。
…
俺は、ホームセンターにストーブを買いに行った。
昨年の冬は寒さが厳しかったので、今年は奮発して高価なストーブを買うことにした。
レジで会計をする。
「あの、お客様。」
「はい?」
「今、お客様の財布の中の金額と銀行の貯金残高から省みるにお客様が購入を希望するストーブでは、不適合かと思います。」
「へ?」
店員の言葉に俺は間抜けな返事を返す。
「お客様に適合な暖房器具はこちらの特売品が宜しいかと。」
そう言って店員は特売品コーナーを指差す。
…なんで、俺の貯金金額が話に出るんだ?
俺は混乱する。
「余計なお世話だ! 早く会計しろよ!」
俺は大声を出す。
そこに、店長と思しき格好をした男性が近づいてきた。
「⚪︎⚪︎様。大声は困ります。」
「いや、だってこいつがさ………? あんた、なんで俺の名前を知ってるんだ?」
























怖いけど笑える
俺可哀想
面白い!
こんなん笑い事じゃないよ。
あの公園の女の人だって取られるって勝手に勘違いして逃げて
みんなに報告とか嫌だわ。俺可哀想すぎる。