話し終わったトラックのお兄さんは軽く笑っていた。「ま、こんな話だ。怖がらせて悪かったな。」
友人「こんなことってあるんすね…」
お兄さん「まあ、こんなことが起きるとは自分も思っていなかったからね。親切心ってのはいいことだが、相手は確認した方がいいからな。特に自分の好みの人間だったりすると警戒心が低くなるからな。」
友人「わかりました…ホントに気をつけないといけないですね。願わくばその女と出会いませんようにって感じです。」
お兄さん「俺も会いたくないな。会ったらもう終わりな気がするんだ。そろそろ時間だから行くとするよ。君も気をつけて帰りなさいよ。」
友人「自分もそろそろ出るとします。お互いご安全に…」
お兄さん「おう、またな。また会ったらコーヒーでも奢るよ。じゃあな。」
お兄さんは手を振って車に向かい歩いていった。人差し指と中指の金色と黒色の指輪が光る。
友人もそろそろ帰らなくてはと思い帰路に着いた。
その話をドライブで「こんなことがあったんや!」と、話してくれた時はいつもと変わらない友人だった。
この話をして1ヶ月後の話だった。夜のドライブの時に「そういえば…」と思い、あのお兄さん元気か?と話しかけた。
友人が「ちょっとその話の件で相談があってさ…車停めてから話していいか?」と言う。
近くの道の駅に車を停めると溜息をつき、頭を抱える。心配になり声をかけると
友人「実は…私もまずいかもしれない。やばいことがあってさ…」
友人が話したのは以下の通りだった。
























あるいはこの女性はサキュバスか何かなのでしょうか?