奇々怪々 お知らせ

呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

かつて弁護士だった死刑囚の話
長編 2025/03/01 07:26 30,864view
4

そして年が明けての3月のある日の晩。

大島はとうとう書斎に息子を呼び、きつく問い詰めた。

始めのうち押し黙っていたが、やがてポツリポツリと話し出す。

そして驚くべきことに、二人めの女児も息子が手を掛けていたことが分かった。

大島は一度大きく息を飲むと、尋ねる。

「何で、、何でそんなことをやったんだ?」

息子は涙を流しながらうつむいている。

「怒らないから本当のことを言ってみろ」

「……」

「誰にも言わないから言ってみろ」

「……」

「言わないなら、もうゲームソフト買ってやらないぞ」

最後の言葉が効いたのか、ようやく息子は口を開いた。

「怖いお兄ちゃんが」

「怖いお兄ちゃん?」

「うん。

色が白くてキツネみたいに目が細くて、口の端っこに変な傷があるんだ。

お兄ちゃんに睨まれたら頭がくらくらなってね、、」

※※※※※※※※※※

5/13
コメント(4)
  • なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな

    2025/03/01/11:24
  • 宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな

    2025/03/06/18:26
  • 多分、別の死刑囚ではないかと。
    年齢もそうですが、宮崎さんとは
    また違った気配ですね。

    2025/03/11/00:07
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2025/08/15/09:10

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。