先生、これからもよろしくな」
心臓の激しい鼓動を感じる。
全身は棒のようになり、両膝がガクガクと震えていた。
…………
※※※※※※※※※※
その後大島は、妻と息子に対する殺人罪で逮捕起訴される。
数年後には死刑が確定。
今は刑の執行の日が来るまで、何の生産性もない空虚な日々を過ごしている。
そして今また独房入口扉の小窓から彼の様子を伺っている、細く吊り上がった二つの目。
くそっ貴様、許さん!
吐き捨てるように叫び、彼は扉の前に立つと、冷たい鉄の扉を乱暴に叩きながら叫ぶ。
消えろ消えろ消えろ~~!
誰かああ!
誰か来てくれ~~~!
やがて扉の小窓に看守の顔が現れ「どうした?」と聞く。
「奴だ、、奴がそこにいるんだ!
奴が全ての黒幕なんだ、、
頼む、、信じてくれぇ!」
看守は呆れたように一つため息をつき、
「またか、、
あんた逮捕の時からずっとそんな戯言を繰り返しているが、そんなことをしても刑は免れないからな」
と冷たく言い放つと、さっさと立ち去っる。
それから大島はガックリと床に両膝を付き、そのまま倒れ込んだ。
※※※※※※※※※※
ようやく彼が覚醒した時、時刻は既に深夜2時を過ぎていた。
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なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな
宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな
多分、別の死刑囚ではないかと。
年齢もそうですが、宮崎さんとは
また違った気配ですね。
コメントありがとうございます
─ねこじろう