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呪い・祟り

ねこじろうさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

かつて弁護士だった死刑囚の話
長編 2025/03/01 07:26 30,872view
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先生、これからもよろしくな」

心臓の激しい鼓動を感じる。

全身は棒のようになり、両膝がガクガクと震えていた。

…………

※※※※※※※※※※

その後大島は、妻と息子に対する殺人罪で逮捕起訴される。

数年後には死刑が確定。

今は刑の執行の日が来るまで、何の生産性もない空虚な日々を過ごしている。

そして今また独房入口扉の小窓から彼の様子を伺っている、細く吊り上がった二つの目。

くそっ貴様、許さん!

吐き捨てるように叫び、彼は扉の前に立つと、冷たい鉄の扉を乱暴に叩きながら叫ぶ。

消えろ消えろ消えろ~~!

誰かああ!

誰か来てくれ~~~!

やがて扉の小窓に看守の顔が現れ「どうした?」と聞く。

「奴だ、、奴がそこにいるんだ!

奴が全ての黒幕なんだ、、
頼む、、信じてくれぇ!」

看守は呆れたように一つため息をつき、

「またか、、
あんた逮捕の時からずっとそんな戯言を繰り返しているが、そんなことをしても刑は免れないからな」

と冷たく言い放つと、さっさと立ち去っる。

それから大島はガックリと床に両膝を付き、そのまま倒れ込んだ。

※※※※※※※※※※

ようやく彼が覚醒した時、時刻は既に深夜2時を過ぎていた。

11/13
コメント(4)
  • なんでだろう、気が狂ってる死刑囚もいるな

    2025/03/01/11:24
  • 宮崎勤かと思ったけど、年齢も刑までの執行機関が違うから別のかな

    2025/03/06/18:26
  • 多分、別の死刑囚ではないかと。
    年齢もそうですが、宮崎さんとは
    また違った気配ですね。

    2025/03/11/00:07
  • コメントありがとうございます
    ─ねこじろう

    2025/08/15/09:10

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