田中さん「い・・・今からですかぁ・・・?」
神崎さん「たりめーだろ!!入金日は昨日だ!おめぇ・・・ここで金用意出来なかったら・・・
ど う な る と 思 う ・ ・ ・ ?」
ここで急に空気がピリッとした気がする・・・どうなるのかは俺も知らない。
田中さんは「わ、分かりましたぁ!!!」と言い部屋を飛び出して行った。
「ったくよォ・・・次だ。」
初めて見る「本物の取り立て」の迫力に圧倒され、俺は終始棒立ちしか出来なかった。
しかし50代で全財産925円も中々のヤバい奴だと思った。
2件目は近藤さん(仮名・80代・女性)
アパートの呼び鈴を鳴らすも出ない・・・。
神崎さん「こいつはマジで留守だ。行先は分かってる、行くぞ」
俺「え、あ、はい。」
付いて行った先は大きめのパチンコ屋さん。
神崎さんは「ここだ、お前は外で待ってろ」と言い中に入って行った。
しばらくすると、片手で持てそうな位のヒョロヒョロのおばあちゃんを、神崎さんが
首根っこを掴んで連れてきた。
俺「えっ・・・・まさかこのおばあちゃんが・・・?」
神崎さん「近藤だ。」
えぇぇぇぇ!!ウチで借金してるようには見えないくらい普通のおばあちゃんじゃん!!
と心の中で叫ぶくらいのホンワカした方だった。
近藤「え・・・?神崎さん?あ、今日返済日??」
神崎さん「ばあさん、昨日だよ。」
さっきの田中さんの時とは全く違う、穏やかな話し方だ。
近藤さん「あら~ごめんなさいねぇ、ハイこれ。」
と言い封筒を出してきた。
神崎さん「・・・・・毎度。」
ヒトコワですね
暴対法もない時代は仕事もしやすかったでしょうね
今は闇バイトの元締めなど考えて稼がないといけないので、
アウトサイダーの人たちも大変でしょう