金貸しの日常
投稿者:miya (2)
いきなり神崎さんは田中さんの耳を掴み、「おい!てめぇ!!ふざけてんのか!!!」と一喝。
慌てて目を覚ました田中さんはその場に土下座し、「すいません!お金ありません!!」
と開口一番に言った。
「あぁ!!?じゃあ何で昼間っから酒飲んで寝てんだお前ぇぇぇぇ!!!!」
とアパート中に響くような怒号が鳴り響いた。
アルコール中毒の末路・・・と言った感じか。
日雇いに一応は出るが、その日の酒代に使い切ってしまうという負のループおじさんらしい
。
当然ウチへの借金は日々膨らみ続けている。利息だけ払えば、今月は凌ぐ事は出来るが・・・。
神崎さん「おめぇ今いくら持ってんだ?」
田中さん「・・・・925円です。」
神崎さん「・・・今すぐここの現場に行け!2日待ってやるから死ぬ気で稼げ!!」とどこかの地図を渡した。
田中さん「い・・・今からですかぁ・・・?」
神崎さん「たりめーだろ!!入金日は昨日だ!おめぇ・・・ここで金用意出来なかったら・・・
ど う な る と 思 う ・ ・ ・ ?」
ここで急に空気がピリッとした気がする・・・どうなるのかは俺も知らない。
田中さんは「わ、分かりましたぁ!!!」と言い部屋を飛び出して行った。
「ったくよォ・・・次だ。」
初めて見る「本物の取り立て」の迫力に圧倒され、俺は終始棒立ちしか出来なかった。
しかし50代で全財産925円も中々のヤバい奴だと思った。
ヒトコワですね
暴対法もない時代は仕事もしやすかったでしょうね
今は闇バイトの元締めなど考えて稼がないといけないので、
アウトサイダーの人たちも大変でしょう