という事はこれはちょうど顔の部分なのか。
どうしてこんな。
そう思っていると後ろから並んでる幽霊達がゾクゾクとその目の前の部屋の中に吸い込まれていく。
正確には、そのカタツムリのような口の、その中に吸い込まれていくのだった。
「まさか…こいつ」
食ってるのか。
霊道の幽霊たちを。
脳内にある情報達が、絡まった糸が一気にほつれていくのを感じた。
アレは元々あんなにデカくなかった。
2号棟には霊道がある。
日に日に成長している。
幽霊なのに排便をする。
「な、なぁ鎖……あれは…」
「…………」
「アレは一体なんなんだ!!」
鎖は俺の言葉を受けしばらくして一言、静かに答えた。
「ダイダラボッチ」
「は!?」
ダイダラボッチだって!?
ダイダラボッチってあの日本各地に伝承で残ってる大入道伝説のあれか?うそだろ。
そんな愕然としている俺をよそに鎖はしばらくして言葉を少し訂正した。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 27票























けっこうこわかったです。
さすがに44Pもあると途中で挫折しました。
ぜひ今度5Pくらいの短縮版を書いてください。
怖くはない。だが悪くはない。
しんれいかいきみすてりーふうの、とあるぼうけんたん、ちょうへん。
主人公が俺っ娘だとは、ある一節まできがつかなかった 。
いつも空いている席の正体に続く、二作品目読ませていただきました。ジャンルとしては、心霊というより田舎・伝承系でしょうか。
師匠シリーズ、なつのさんシリーズのように登場人物に統一性があり、続編小説を読んでいるようでとても面白いし、なるほど、と思える話でした。次の話も楽しみにしています。
一作品目の話と、こちらの話は、朗読させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
俺は高2なのに1コ上の石野さん大学生なんです?