呪いのビデオ

じゃあ誰が？と思いながらも最後まで僕は兄貴のせいにしていた。
でかける前に付けて言ったんだなと。
それに僕に出掛けると伝えていこうと思ったら風呂に入ってたからそんなイタズラをしたんだと思っていた。

部屋に戻りテレビも消して携帯をパッと見たら親友からメールと着信があった。

メールの内容はこうだ

『お疲れ！
○○あの呪いのビデオ見た時にその霊が実際に出たってやつあんじゃん？
なんか変な事ってかおかしな事なかった？』と。

僕(ん？変な事？あったとしたらテレビが付いていた事くらいか)

そう思いそれをそのまま送った。

直ぐに電話がかかってきた。

親友『テレビ付いていただけ？』

僕『うん、それに兄貴が付けてイタズラしただけだよ』

親友『いや、それならいいんだけどさ。』

僕『何？なんかあったんか？』

と親友の身に何かあったのか聞いてみた。

親友『いやさ、家ついてさテレビ付けようかなと思ったら見間違いかとは思うんだけど、付ける瞬間に画面に誰か写ってたように見えたんよね。』

僕『おいまじかよ！遂に見ちゃった？！』

親友『いやさ、観たくらいだったら俺もテンション上がるよ？霊感もねぇし、遂に観たなぁとね。』

僕『そうではないと？』

親友『そうそう、見間違い位で俺が連絡はしないし確実性もないからさ？酒も入ってるからとか色々あるしね。』

僕『じゃあどうした？何となく心配になった？』

親友『んー、その後テレビ何気なく観てたらさ、携帯が鳴ったからみたらお前からの着信だったから出たらさ、今からそっちに行く。って言われてきられたんだよ。』

僕『え？マジ？俺してないけど電話』

親友『知ってるよ、だって声がお前じゃなかったからね。そんであの一瞬見えた人影がさあの呪いのビデオでみた霊に似てるように感じてさ。』

僕『それ怖がらそうとしてる？』

親友『いやいやそんなんじゃないけど、あの呪いのビデオのやつマジで危ねーんじゃねぇかな？
あの実際に出たってやつマジで出るんじゃない？』

僕『それで俺に何かあったんじゃないかと思って連絡したってことね。お前が面白半分で馬鹿にしたからじゃないの？』

親友『いやまぁね。それならいいけどさ、あの今からそっちに行くってのが引っかかりすぎてさ。』