呪いのビデオ

僕『だからお前ん家に来たんじゃなく？』

親友『いや、俺の考えすぎかもしれないけど、謎にお前から電話きてそっちに行くって言ってたじゃん？それってお前んとこに向かうよって意味で言ったんじゃないかと思って、心配になって連絡したのよ』

僕『…こっちに来てるって事？』

僕はその瞬間ブワッと寒気がした。
もうこっちに来たのかと、そしてテレビというワードが僕と親友に当てはまっていたからだ。

だが、電話している最中は特に何もなく変な感じもしていなかったからまだ来てないのかとも思ってた。

親友『とにかく、なんかやべー事あったら直ぐに連絡してな』

僕『おっけ、マジ怖いんだけど』

と言い電話を切った。

部屋はテレビの音だけが虚しく流れていたが、直ぐに消した。
画面には何も写っていない。
そして携帯の電源も切った。
こういう時は寝てしまうのが1番と思い部屋の電気を消して全て消した状態で寝床に入った

(怖い事言いやがってあいつ…)

そう思いながら僕は直ぐに眠りに着いた。

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘッｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘッ

携帯のアラーム音が急になり僕は飛び起きた。
そしてすぐさま消した。

おかしい。明日は仕事も休みだからアラーム等設定していないのに時刻は3時13分でセットされていた。

こんな謎の時間に設定するはずもないし、僕はその時昼間の仕事をしていたから仕事の時は朝10時にいつもセットしているから。
そして休みの前の日はアラームの設定を消しているのでなるはずもない。

心臓の鼓動だけが聴こえる。
まさか…来て起こされた？

親友の言葉が脳裏をグルグル駆け巡る

今からそっちに行く

何故か分からないが僕は携帯で動画を回して部屋を撮影した。
もしかしたら写るかもしれないし、写ったらあいつに魅せてやろうと思ったからだ。
いわゆる証拠となる映像が欲しかったからだ。