だが、ここまで相手してきて、出ずにいるのも、
着信拒否をしないのも、負けたような気がして嫌だった。
着信拒否をし、その翌日。
やはり違う番号から電話がかかってくる。
出ると、ゴォーーーっていう音がもっと近づいているのが分かる。
2秒ほど聞いただろうか。
ドン!!!!とでかい音がしたかと思うと、ぐちゃっ、バキバキ、と聞こえてきた。
ああ、きっと過去の事故が電話越しに起きているんだ。そう確信した。
今回の電話で、相手は死んだ。
つまりもう電話はかかってこないだろう。
ケータイを耳に当てながら、ほっと安堵した。
ふう、とため息をついたその時だった。
「「ツギハオマエダ!!!!」」
電話先の”何か”が、初めて言葉を発した。
正直、ちびりそうだった。
そこから無言電話はなくなった。
俺は滅多に駅は使わないし、どこへ行くにも踏切を通らないルートはある。
できるだけ踏切や電車に近づかないように生きていたが、
1年経ったある日また酔っぱらってた俺は、お持ち帰りに成功した女の子と、
夜道を歩いていた。
今思えばラブホ行けよと思うが、
家にあるCDを貸すという名目で連れ込もうとしたため、行先は俺んち。
早くヤりたいがゆえに、俺は最短距離である踏切ルートを選択した。
踏切が視界に入った途端、ふわっと体の力が抜けた。
体のどこにも力は入っていない。足にも。
立っていられるはずないのに、体は踏切へと足を進めている。勝手に動いている。
「間もなく列車が・・・」
駅のアナウンスがここまで聞こえる。
よい話だった!
女の子誰だったんだ…
怖いけどいい話だなぁ❗
合コンに来ていた誰かのお姉さんだったのかもね(‥;)霊感強い人だったんだね(;^_^A