「この水転写シールは使用しないでください。
もし使用された場合は、直ちに剥がすようにしてください。
繰り返します…」
直ちに剥がすように…
もしかしてあのおばさんは、
このことを知っていたから
剥がしてくれたのだろうか。
でも、一体なにがどう危険なんだろう。
得体の知れないシールの恐怖に背筋が凍り、
台所でご飯を作っていた母に抱きつきました。
母にもシールのことを話しましたが、よく知らなかったようで、
「剥がしたなら大丈夫じゃない?」とあしらわれました。
それから15年経った今でも、
特に危険なことは起きていません。
もしあのまま貼っていたらと思うと、
少し怖いですが…。
ただ、あの日シールを貼ったままだった親友は、
その1週間後に自宅の火事で
顔と体の左側に大火傷を負いました。
女の子だとわからないほど顔は焼けただれ、
髪は抜け落ちていました。
今は治療の甲斐もあり、徐々に元気を取り戻しつつあります。
あの日以来、ラーナチョコの話は聞きませんが、
今もどこかで出回っているのかもしれません。
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どんなシールだったんだろう…
ゾクゾクしました…