あの子の着替えを覗いていたら
投稿者:急に坊主にするタイプの女 (4)
短編
2024/09/11
22:47
3,576view
なにしてんだ…気味悪いな…
双眼鏡を下ろそうとした時、
彼女はキュッと顔をこちらに向け、こう口を動かした。
『見るな』
「うおっ!?」
ビビって思わず双眼鏡を落としてしまった。
怖くなった俺は、
急いで布団を頭まで被った。
布団を握る手が震えている。
「俺が覗いてんの、バレてたのか…?
いや…今まで気づかれそうになったことはないし…
にしても、なんで砂嵐を見てブツブツ言ってたんだ…?」
自問自答しながら、俺は気持ちを落ち着かせた。
それから20分ほど経ち、
俺は布団から顔を出した。
おそるおそる、
肉眼で彼女の部屋を覗いてみると、
カーテンが閉まっていた。
そしてこの日以降、カーテンが開くことはなかった。
彼女が何者だったのか。
今もあそこに住んでいるのか。
俺の覗きはバレていたのか。
なに一つわからない。
ただ、今になって思うのは、
あの時彼女が言っていたのが、
『見るな』じゃなかった可能性もある…ってこと。
『見るな』じゃなかったら…
『みうら』…?
三浦さん?
自己紹介してくれた可能性?
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 12票
自己紹介わろすw