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心霊

那由多さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

夏休み
短編 2024/08/31 16:50 761view

 昭和のある夏の午後、小学生の3人兄弟が留守番をしていた。

 突然、玄関先から読経が聞こえてきた。玄関のすりガラス越しに見えるのは、托鉢のお坊さんのぼんやりとしたシルエット。兄弟たちはその異様な雰囲気に息を呑み、玄関に釘付けになった。足がすくんで動けない。読経の声が低く響き渡る。

弟が震えた声で「ねえ、あのお坊さん影がないよ••」 

すりガラスをじっと見つめた。恐怖のあまりその場から動けずにいた。   

読経が止み「ビチャ」坊さんの顔がガラスにへばり付いた。

 

 「影を奪われた者は次の影を求めて彷徨い続ける、次はお前たちだ!」

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関連タグ: #声#夏
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