7号室:ヒトチガイ
投稿者:うずまき (21)
短編
2024/07/22
00:28
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深夜、1人で黙々と帰路に着く。
片手には買ったばかりのドリンクと弁当が入ったコンビニ袋。
それが歩調に合わせてカサカサと音を立てる。
「…?」
妙な気配を感じて徐に振り返ると、見ず知らずの男が立っていた。
街灯が薄暗いせいで顔に影がかかり、よく見えない。
一瞬の出来事だった。
その男がハンマーのようなモノを振り上げたのは。
こういう時、咄嗟に人は動けない。
硬直したまま表情を強張らせるしかなかった。
「アレ?…オマエジャナイ。」
ボソッと呟いて男は去って行った。
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