ジュースのおばさん
投稿者:誠也 としひら (5)
大声で泣き叫んでいると、遠くから、
「コラー!うるさいぞ!マンションで騒ぐな!」
と、大人の男の人の声が聞こえてきた。
助けだ、助けを呼ぼう。
俺はそう決心し、大声で助けを呼ぼうとした瞬間、おばさんはクルッと後ろを向き、動物の様な反応でどこかへと走り去っていった。
俺達は呆然と立ち尽くし涙が枯れるまで泣き続けた。
先ほど声を上げた大人の人がこっちに気付き、俺達を見るなり異変に気づいた。
その人は、このマンションに住んでいる人で、ちょうど帰ろうとしていたところだという。
俺達はその人に全てを打ち明けた。
ジュースを売りにきたことや、トウヤという子を探している事、Cが団地に連れて行かれ首を絞められた事。
そして、俺達を追い、ここまできた事。
その人は、完全にそのおばさんの異常性を感じ、すぐに警察へ通報してくれた。
駆けつけた警察2名に、一連の話をした。
事情を聞いた警察2名も危険さを感じて、帰りは俺たちを送り届ける事になった。
一緒に話を聞いてくれたマンションに住んでいる人も一緒に来てくれる事になり、俺達はそれぞれの家で両親に事の経緯を話した。
俺も両親からは、知らない人からお菓子をもらったり、ついていったりしない様にと、こっぴどく叱られた。
ついでに親父からは、あの団地の近くの公園にはあまり行くなと耳元で言われた。
その日の夜、俺はとにかく助かってホッとしたのと、またあのおばさんに出くわすんじゃないかと不安もあり、なんとも言えない気持ちになっていた。
次の日、学校に行くと朝一番に全校集会が開かれた。
内容はやはりあのおばさんの事だった。
「放課後、お菓子やジュースを売ってきたり配ってくる大人がいても断る事」
「探している人がいると言われて何かを聞かれても分からないといい、すぐにその場を離れる事」
結局、あのおばさんは警察に捕まったりせずに済んだから学校で注意喚起がされたのだろう。
いつかまた、どこかで遭遇して攫われたりでもしたらどうしよう。
そんな事ばかりが頭を駆け巡る。
俺達4人は、あの公園に集まる事をやめ、4人のうちの誰かの家の近くか、学校のグランドで遊ぶ事にした。(色々察した先生達が、夕方5時までならと許してくれた)
不安だった俺達ではあったが、あの一件からパッタリと、ジュースのおばさんに遭遇することはなかった。
時々学校で、噂になることはあったが、それは別の販売員の人であったり等、あのおばさんが確かにどこにいた、という話もなかった。
おそらくその会社にも話がいき、子供達にジュースを売ってはいけない、なんて話にでもなったのだろう。
俺達も徐々に安心して学校の周りで遊べる様になったし、親父の忠告もあって例の団地近くの公園で遊ぶのは避けてたけど、おかげでまたいつもの様にみんなでワイワイ遊べる様になっていった。
面白かったです、でも悲しい話ですね
ん~?
え
子供から目を離すな!
韓国人て怖すぎる
子供から目を離した自分い悪いのに韓国人て怖すぎ
「危険な好奇心」に似てる
パクさんですか
こう言う親って人のせいにするよね。
とうや君は別に息子をしに追いやったわけでもないのに逆恨みもいいところ。可愛そうすぎ。
飛び出した本人とそれを見てない親が悪い
kポップ好きだけどこの話聞くと韓国が怖い。😱