友人の日記
投稿者:ベスビウス (2)
短編
2024/11/01
18:22
2,287view
高校大学の頃の友人、Aから引越しの手伝いを頼まれた。
面倒なので断ろうかと思ったが、
日給1万円+終わった後に飯を奢ると言われて仕方なく手伝うことにした。
大学を卒業して、お互い社会人になってから1度も会ってなかったので2年ぶりくらいの再会だ。
久しぶりに会ったAは大学の頃とあまり変わっていなかった。
引越しの理由を聞いてみると、転職とのことで
「まだ2年しか経ってねえのにもう転職かよ~」
と軽口を叩きながら作業を開始した。
家具家電系は引越し先に揃えるとのことで、
俺がやる作業はいるものといらないものを分けて段ボールやゴミ袋に入れていく作業だった
ひとり部屋のわりに意外と物が多く、Aと分担してもけっこうな時間がかかった。
2,3時間ほど作業して
「これ段ボール足りないな、ちょっと近くのスーパーでもらってくるわ。
お前は休憩しといてくれ。」
と言ってAは出かけて行った。
いろいろと片付けて広くなった部屋で寝っ転がりながら伸びていると、ふとAが持っていく荷物の中に分厚い冊子を見つけた。
それは高校時代のアルバムだった。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 19票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。