意を決した私は電話をすることにしました。
コール音を聞きながらふと昨日のことを思い出しました。
(もしかして三面鏡を持って帰ったことで何かあったのかも・・・!)
いつまでも鳴り続けるコール音を切り、私は急いで彼女のマンションへと向かいました。
マンションについてスカちゃんの部屋を見上げましたが、カーテンを閉めているのか明かりは見えません。急ぎスカちゃんの部屋の前まで来ましたが、廊下の窓からも明かりは見えません。人気の無さを感じながらも私はインターホンを鳴らしました。しかし応答はありません。もう一度インターホンを鳴らすも無反応。
「スカちゃん?私だけどいる!?」
ドアをノックしながらスカちゃんに呼びかけました。何度も呼びかけますが返事はありません。不在なのかもしれない、そう思って私がエレベーターに向かおうとしたときです。
ドアの鍵がガチャリと開く音が聞こえました。振り向くとゆっくりと開いたドアの隙間から、スカちゃんがこちらを覗いていました。
「よかったスカちゃん!心配してたんだよ?連絡しても通じないからさ・・・」
半開きのドアから私をじっと見つめて
「あ・・・すみませんでした。なんか一日体調が優れなくて・・・。ご迷惑おかけしてすみません」
「そんなのいいの!それより本当に大丈夫?何か食べた?もし何なら何か買ってくるけど?」
「食欲ないんで・・・」
「そう・・・」
ふと半開きになったドアの隙間から、彼女の足元にあの三面鏡があることに気づきました。私の視線の先にスカちゃんも気づいたのでしょう。
「あ・・・この鏡、昨日捨てようと思ったらゴミの回収日じゃなくて。一度持って帰ってきちゃいました・・・」
「そんなのいいよ。こっちこそ厄介ごと頼んじゃってごめんね。私、帰りに捨ててくるけど?」
「いいです・・・私が捨てておきますから・・・」
「でも・・・」
そう言った私にスカちゃんは表情を一変させて
「いいって言ってんだろ!!!」
廊下に響き渡るような声をあげて怒りを露にしました。その豹変した彼女の表情は、今まで一度も見せたことが無いようなものでした。いつも明るいスカちゃんからは想像できない鬼のような顔に私は身の危険すら感じたほどです。
「あ・・・うん、ごめん。それじゃ・・・宜しく・・・」
スカちゃんの豹変ぶりに、私は恐怖しつつその場を後にすることにしました。スカちゃんはそのまま黙ってドアを閉めていました。
(やっぱり何かあったんだ・・・)
そう思ったものの、もう一度彼女にそれを聞く勇気はありませんでした。彼女の態度と表情がそれほど衝撃的だったから。私はそのまま帰宅し、早めに休むことにしました。
次の日、お店に行くとそこにはスカちゃんの姿がありました。


























なんでそんなヤバい物を粗大ゴミ扱いするねん…
普通はお寺に預けるやろ!
意外とお寺というのはハードルが高いものですよ。お金もかかると思うと尚更です。
鏡は拾ったりもらったりするのは縁起悪いって昔から言われてるらしいかね
さ
三面鏡は合わせ鏡になるし怖いイメージがある
鏡は異世界に通じてるらしいよ
たくさんの投票ありがとうございました。
投票してくれた方々に感謝です。
とくのしん
最後の利き手が変わるところは意味深
鏡の中のスカちゃんと本物のスカちゃんが入れ替わったため、利き手が逆になった。
これは鏡の前で右腕を挙げると鏡では左腕を上げているように見えるのと同じ。
鏡って玄関に置くもので一番だめらしいよ
スカちゃん最後に乗っ取られて由紀さん恐ろしくて立ちつくしてしまうのに、スカちゃんの名前の由来のエピソードには
>「凄く笑える話ですがそれはまた別の機会として、」…
って書いてあって、スカちゃん乗っ取られて以降もスカちゃんの面白エピソード話す余裕あんねやとw