誰かに食べてもらった?
いや、それこそありえない
幽霊が関わっているかもしれない物を誰かに食べさせるなんてそんなことしないだろう
「他にもあります。そして、それがこの事件を解決する鍵になります」
まだあるのか? しかも、それが鍵だって?
「ここで一つクイズを出しましょう これまでの子供向けの物で一つだけ仲間外れなものがあります。それはなんでしょう?」
「いや、クイズなんてしている場合じゃ・・・」
「重要なことです お願いします」
どうにも有無を言わせないカンジだ
しかし、考えても仲間外れなんてないように思える
お菓子に風邪薬にベビーチェアに車のおもちゃに
どれも子供向けのものだった
これらの中で一つだけ何が違うというのか
そんなものないような・・・
「あっ・・」
俺は気付いた
「ベビーチェア・・。それだけ捨てられてなかった」
自分の部屋の押し入れに入れていた
あれだけ怖がっていたのに・・
上司からもらったものだから捨てられなかった?
いや、それにしても自分の部屋の押し入れに入れる意味がわからない
捨てられないにしても自分から出来るだけ遠くの場所に置くはずだ
「正解です。他のものは全部捨てているのにそれだけ残していました。それも自分の部屋にです。おかしいですよね? そして、それだけじゃないんです。そのベビーチェアだけが、奥様が関われないところから届けられたんです」
「関われないところ?」
「ええ。それは上司さんが送ったものです。それだけ第三者が関わっているんです。その他は奥様の方で用意することができます。お菓子は普通に買ってきて、買った覚えがないと騒げばいい。風邪薬はあらかじめ仕込んでおけばいい。車のおもちゃもお二人が出かける前にそっとリビングに置いておけばいい」
「いや、ちょっと待てくれ。俺の妻が全部用意したというのか?」
「ええ、そうです。これは奥様のでっちあげです。勝手に子供向けの物が出てくるなんてのは全部嘘です」
そんな馬鹿な・・・
これまでのことが全部嘘?























事実は小説より奇なり、ですね。
うわっ\(>_<)/
心霊騒ぎと思ったら奥様の浮気でした…からのどんでん返し。
最後に残った謎は、奥さんはベビーカーと5歳児の矛盾を理解していたのか(怖)。
人間が一番恐ろしい
めっちゃ面白いです!