座敷童子の棲む家(BAD ENDver1)
投稿者:トワ (15)
短編
2023/11/12
11:10
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祖母はそう言うと、押入れの二段目に上りながら、南京錠の掛かった天井の羽目板を外した。
すると、闇よりも深い闇の中からけらけらと笑い声と共に何本もの白い腕がニュっと着物の袖口と共に伸びてきた。
「ほらほら、喧嘩しない。まだたくさんありますから」
祖母は馴れた手つきで差し出された腕に駄菓子を配ると、頭上から嬉しそうな少女たちの笑い声が幾重にも重なって聞こえてきた。
────あれから数年。
今では私が祖母の代わりに座敷童子様たちの餌やり当番です。
え?
餌やり当番?
座敷童子様に対して餌やりなんて言葉は不謹慎だって?
いやいや、アナタまさか本当に座敷童子が家にいるだなんて思ってるんじゃないですよね?
勿論あれは全部祖母の妄想ですよ。
だってもうけっこうな歳でしたからね…。
恐らく私の枕も、夜な夜な様子を見に来た祖母が足でも引っ掛けたのでしょう…まぁ、わかりませんけど。
じゃあ、あの時天井裏から出てきた腕は何かって?
いやいや、あれは全部うちが攫って来た人間の子どもたちですよ。
先にも言いましたがうちは両親が共働きで、その両親の仕事というのが、そもそも人攫いなんですよ。
この話は怖かったですか?
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祖母との関係がほのぼのしてて良いなーと思いましたが、最後は『餌やり当番』でなく、違う言い方をして欲しかった
餌って…
ほのぼのしていて良いなぁと思ってたのに、最後に「餌やり」って……。
座敷童子様って呼んでるのに、すごく違和感があった。
前のコメントを読んだ感じからして、最後の部分は後から追加されたのかな?
おそらく3番目のコメントを書いた方の言う通り、後から急いで書き足したんだろうね
無理矢理感が凄い
個人的には書き足す前の最後を“餌やり当番”ではなく“おやつ当番”“おやつ係”等と表現して終わっている方がずっと良かったと思う