次第に濃くなる不気味な音。
俺はA君が裏山から来た野生動物に
餌をやっているのかなと思ったが、
それにしてはどんな餌を与えているんだよ。
とツッコミたくなるし、
寝るにはうるさ過ぎる咀嚼音だった。
あまりにも気味悪い音だったので、
「A君?何してるの?」と聞いたが
A君からの返答はなかった。
ムシャムシャ
グチャグチャ
ムシャムシャ
グチャグチャ
代わりに咀嚼音が
俺の問いに呼応するかのよう大きくなる
「A君、部屋出てもいいか?」
「…」
そして
「ぃぃよ」
A君にして弱々しい声だったが、
俺は構わず障子を開けた。
そこには縁側に座っているA君の姿と
ニンゲンがいた。
野生動物に見えるそのニンゲンは
四つん這いで、ブリッジしてる体制のよう
背中が地面に沿って曲がっているが、
途中で捻れているから胸も同時に地面を向いていた。
首の骨がまるでないように180度回転していた。
とてもアンバランスな顔つきで
鼻が1/2小さく、口が直角に曲がってなければ
学級員のタカ●マに似てるかなと思った。
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写真に写っているのに、A君を知らないとは不思議でたまらない