グロリアさんは続けてこう説明した。
「昨日、あなたたちが楽しそうに
地元の子たちとサッカーをしていたのを、
おそらく彼らはジャングルの中で見ていたのよ。
それを羨ましく思って、
あなたたちに教わりに来たんじゃないかしら?
彼らは人間から直接、
教えてもらう事に生き甲斐を感じる可愛らしい生き物なのだから」
彼らはなぜ人間の姿をしているのか、
グロリアさんに質問した。
「人間の姿も彼らの偽りの姿。
だから彼らを何かって意味で
私たちはティポって呼んでいるわ」
グロリアさんは朝食をテーブルに並べながら続ける。
「安心して、
人間の真似をしているだけだから直接的な危害が出ることはないわ。
ティポの頼み事によっては、
私たちも困っちゃうこともあるけどね」
朝食のライスと目玉焼き、色とりどりのフルーツが並ぶ。
「たまに悪い人たちが、
純粋なティポに掃除に興味を持たせたり
コーヒー豆の栽培方法を教えたり、
奴隷のように扱っているって話を聞いて胸が痛くなるわ」
グロリアさんは私のマグカップにコーヒーを注ぎながら
「私なんて、こないだティポに首の締め方を教えてくれってお願いされちゃって困ったわよ
あはは。」
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ちょっとした旅のエッセイみたいでおもしろかったです。
ティポ!かわいい!
楽しそうに、見えたのかな?
グロリアさんが首締めてたってこと?
グロリアが一番やべぇ奴!