私は外に出た。
建物の外壁についている電灯のせいで忘れていたが、
それ以外の周りは当然真っ暗だ。
おそるおそる、スマホをポケットから取り出し、
ライトをオンにした。
地面を照らし、
ゆっくりとジャングルの方へライトを向ける。
スマホのライトの光さえも吸い込んでしまうほどの闇。
何も見えない。
そして、ゆっくりとライトを左右に振る。
みずみずしい木の葉っぱが光に反射した。
しかし何もない、誰もいない。
ただの暗闇が広がっていた。
と、
ガサガサガサ
私の生存本能が反応した。
音のある方へ視線と光を向けると、そこにいたのは
イグアナだった。
昼間っから施設の草がけにいう愛くるしいやつだ。
結局、あの少年らは暗闇の中どうやって帰ったんだ?
そんなことがあったと、
一連の出来事を翌朝グロリアさんに話すと、
彼女は私たちボランテイアスタッフにこう説明した。
「彼らは人間ではない生き物なの。
でも、見た目は人間にそっくりだったでしょう?」
「彼らは人間の真似をして生きるナニカよ。
昔からこの地域のジャングルに共存しているの。
彼らは純粋で、
寂しがりな性格をしていて人間の行動を観察していて、
羨ましいと思ったことを真似するの」
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 40票
ちょっとした旅のエッセイみたいでおもしろかったです。
ティポ!かわいい!
楽しそうに、見えたのかな?
グロリアさんが首締めてたってこと?
グロリアが一番やべぇ奴!