夜中のインターホン
投稿者:イーサン (2)
「看過できないようだったら警察に言おう」
まあ、それが無難だろうと俺たち家族は賛成した。
その晩、ネトゲをしながら友達とピンポンダッシュの話をしていると、友達は笑いながら『楽しそうだな』と言ってた。
「いや、変な奴だったら怖いだろ」
『まあ、気をつけろとしか俺は言えねえわ』
いったいどんな奴が俺ん家にピンポンダッシュしているのか。
ピンポンダッシュという字面や響き、イメージだけを思い浮かべると悪戯レベルで笑い話に思えるが、いざ自分がやられると結構怖いもんだ。
そりゃ、世の中の一人暮らしの女性が臆病になるわけだ。
顔も知らない輩に何されるか分かったもんじゃない。
「それにしても、夜だと録画機能も意味ないのが欠点だな」
そもそも夜中でもバッチリとカメラに映るように開発しなおしてもらいたいものだ。
そういった不満を漏らすと、友達は『ん?』と食いついてきて、こう教えてくれた。
『そういや、ライト機能あるだろ?カメラみたいに明かり焚くやつ』
「え」
灯台下暗し。
翌朝、俺は親父と母さんが朝食をとっている横で、いそいそと説明書を広げていた。
「おー、マジか。あるじゃん、ライト」
実は親父は機械類に弱い。
母さんも大体業者任せか人任せにしたまま深く確認しないタイプだった。
俺?
俺は専門知識は無いが、気になったものはとことん調べるタイプ。
つまり無知だ。
友達に言われた通り、説明書を細部まで読んでみると、ほんの一ページにライトについて書かれてた。
親父たちが眺めている中、俺はさっそく夜のライト設定をいじり、ある程度日が下がってくると、インターホンを押すと自動でライトが点る設定に変えた。
この機能がオフになってから夜中に録画機能が役目を果たしても暗闇しか映らなかったのだ。
「たぶん、これで暗くなったら自動でライトがつくはず」
「おー、そんな機能もあるのか」
親父は感心するように説明書に目を通してたが、すぐに投げ出して会社に行く支度をしてた。
そして、晩のこと。
親父はわざわざ家に入る前に母さんの携帯に電話してきてから「ちょっとインターホン押すから映るか見てくれ」と言ってきた。
俺と母さんがインターホンの前で待機していると『ピンポーン、ピンポーン』とチャイムが鳴る。
そして、画面にはパッと明かりで照らされた親父の姿が映し出された。
最高!w
ずっこけましたw
これは草
怖い
最高にく猿w
家族にもピンポンの音聞こえていて良かった。自分だけは、やめてくれ!
インターホンって鳴らされますよね……私も職場のスタッフにストーカーしてた犯人が夜中にそのスタッフの家や仲良い子の家のインターホン鳴らしてて、私も鳴らされたんですが犯人捕まって取り調べの結果、私含む何人かは家すら知らなかったってこともありました……やっぱりアピールしやすい機器なんでしょうね
猿は初めてww
何か凄い……
家族仲が良好でほっこりした
猿か、何か想像すると可愛い。
猿かよww
ハッハーww