高速道路を横切る白い影
投稿者:ぎゅぅっ (11)
これは私が小学生の時の話です。
私は幼いころから霊感があり、中学生までは実際に幽霊が見えるということもよくありました。
私はお盆に母親と2人で母親の実家に帰省していました。家から母親の実家までは高速を使って4時間程度かかるくらい離れていました。
その日は母親の仕事の都合で出発が夜の9時ごろになり、私は出発してすぐに睡魔に襲われ車の助手席で眠りにつきました。
そしてふと途中で目が覚めました。車の時計を見ると時刻は午前0時過ぎでした。起きた私に気が付き母親が「あと1時間くらいで着くから」と言っていました。
そして前に視線を戻したその時でした。高速道路を白い影が横切ったのです。
私は母親に「今何か横切ったよね?」と聞くと母親は「何も見えなかったよ、こんな時間に悪い冗談を言うのはやめなさい」と言われ、それ以降は私も何も言いませんでした。
しばらくして、母親がトイレ休憩を取るためにサービスエリアに停まりました。私は特にトイレに行きたいわけでもなかったので、車の中に残っていました。時間帯も関係してか周囲に車はほとんどいませんでした。
そして気が付いたのです。30メートル先当たりに白い服の女の人が立っていて、じっとこっちを見つめているのです。私はとっさにさっき横切ったのはこの女の人だと感じました。
そしてその女の人は母親が戻ってきて、車が出発するまでずっとこちらを見続けていました。
結局その後、女の人が何かをしたり、再び現れたりすることはありませんでした。もしかしたら何かを伝えたかったのかもしれません。
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