雪踏む侵攻
投稿者:すだれ (27)
長編
2023/03/18
23:56
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話して幾分か顔色が戻った友人が苦笑する。謝罪と礼を言うと友人は軽く手を振り、買い物袋を受け取った。安堵したら腹が減った、という友人は今からカップ麺を炊くらしい。
先ほどの事を思い返す。雪を踏む足音が鮮明に脳裏を過り、見もできなかった自身の背に迫る刀を想像するとその切っ先が身を貫く錯覚すら覚える。
「今部屋の暖房点けたわ。お前も何か食う?そのカップスープとか」
「…そうだな。温かいものが食べたい」
酷く、肝が冷えたから。
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kamaです。うまいですねぇ。文章の組み立て方とか。好きです。