後ろにいた「何か」も同時に、追いかけてきた。
二人で大号泣しながら、橋から出ようと走り続けた。
すると突然、後ろからライトで照らされた。
まさか、自分の車・・・?いや、さっきまでエンストしていたはず・・・
Aは咄嗟に、後ろを振り返ってしまった。
当然、後ろにいた「何か」を見てしまうことになる。
・・・・・・Bだった。
先ほどまで隣で一緒に走っていたはずのBが、高笑いしながら向かってくる。
車のヘッドライトで逆光だったが、明らかに生きた人間の様子ではなかった。
自分の理解の範疇を超えた状況に頭が破裂しそうだったが、
まず橋から出なければ、Aはまた走り出した。
あと数十メートルで橋から出られる。その時だった。
「A!」
Bの声が聞こえた。
Aが振り返ると、Bが微笑みながら、
「何逃げてんだよw」といつもの調子で話しかけてきた。
思わずしりもちをついたAに、Bは手を差し伸べてくれた。
手を取ろうとしたその瞬間、
Bの口から「うひゃっ」と笑い声がこぼれたと同時に、
強烈な腐臭が立ち込めた。
Aは急いで立ち上がり、なんとか橋の下まで逃げおおせた。
近くの街灯の下まで走り、後ろを振り返った。
Bの姿はどこにもない。
そして橋の頂上から、エンストしていたはずのAの車が、
ものすごい勢いで下ってきた。
車はそのまま橋を下り、ガードレールに深々と突き刺さった。
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うわ…
そう言う人たちがいるんだろうな……
今も。
放射線の影響ならアリエールな