鏡に映る女性
投稿者:Mright (1)
「実は…」
私はこれまでの事を話しました。
Rは私の話が終わると何も言わずに誰かに電話をかけ
「いきなりすみません。僕の友人なんですけど…。」
とよくわからない誰かに私の名前と住所を伝え始めました。
電話を終えた彼からの言葉に震え上がりました。
「○○の家の玄関入ってすぐ左の寝室。部屋の四隅に塩盛りや」
私、言ってないんです。誰にも。
Sちゃんが来る前はずっと物置だったその部屋。
Sちゃんが引っ越すと同時に寝室にしたこと。
「それと毎朝玄関で線香たいて玄関の外側に柊おいときやって先生が言うてたわ。
ちなみに○○(私)は強いから○○に憑いてきたもんちゃうって。
ただ気が優しいから○○からはなれたくないみたいやわ。モテモテやんw」
冗談交じりに伝えてくれましたが正直全く笑えませんでした。
先生というのは彼がお世話になったことがある霊媒師の先生みたいです。
彼も心霊現象に何度か悩まされてた時期があったそう。
その日は夜も遅く自宅に帰るのは気が引けてしまい
実家に帰ることにしました。
翌日、先生から言われた通り寝室の四隅に塩を備え柊の鉢植えを置き
線香に火をつけた瞬間、ものすごい立ち眩みと倦怠感が私を襲いました。
怖くなってすぐ家を出ましたが数分後には立ち眩みもなくなって
それからというものあんなに気持ち悪かったのが不思議なくらいなくなりました。
私が鑑定をお願いした先生の言う通り思い込みが激しいだけだったかもしれませんね。
ですが本当に不思議です。
Rが紹介してくれた先生が私の名前と住所だけでなにかが視えてたこと。
何も相談していないRからの突然のメッセージ。
線香を浴びた瞬間の立ち眩み。
何よりも私が見たあの女性。
今後一生忘れることできなさそうです。
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