留守番中の異音

それどころか、その日以来家の中で足音や声、アレ自体が出現する事も無かったので、父の言う通り俺はいつの間にか寝てしまって悪夢を見てしまい、それを現実と混同してしまったのかもしれない。
その辺りの記憶がマジで鮮明に思い出せないのだが、今となっては一人で留守番する事の孤独感や恐怖心が見せた幻覚だとも考えている。

まあ、マジで怖かったが、それ以来、父も母もこれまで以上に過保護になってしまったのをよく覚えている。
確かに怖かったが、お陰で今でも家族仲は良好だからある意味で感謝するべきなのかもしれないが、やっぱり怖いものは怖いのであまり思い出したくない体験だ。