事件記者 朽屋瑠子
投稿者:kana (210)
UFOとキャトルミューティレーション専門のオカルト雑誌
「月刊モー」編集部に、朽屋(クチヤ)瑠子(ルコ)という
フリーの事件記者が出入りしている。
女だてらにめっぽうオカルトに強く、日本中を飛び回っては、
今日も不思議な事件を追いかける。
そんな朽屋の元に、ひとつの依頼が舞い込んできた。
山で起きる事件・事故などを詳細にまとめ上げることで定評のある雑誌
『山の警告』編集部に出入りする同業者のM氏からだ。
「最初はただ熊に襲われた獣害事件だと思って取材してたんだけど、
調べてるうちになんとなくオカルトっぽい話になってきてね・・・。
オレ、怖いからこのネタ瑠子ちゃんに譲るよ。調べてみてちょ」
朽屋はM氏に、さつま〇子のチャーシュー麺をおごることで
このネタをもらうことにした。
チューンナップした朽屋のジムニーが某県の山道へ入って行く。
事件のあった村に入る前に、管轄の警察署にも寄ってみたが、
事件解決の糸口になるようなものは得られなかった。
警察は地元猟師が熊に襲われた獣害事故として、とっととこの件を終わらせたいようで、
現場に「熊注意」の立て看板を設置しただけで早々に幕引きを図ったようだ。
だが、M氏の話では次のような不可解な点があったという。
①被害者の遺体発見場所の周りには、熊の足跡は発見されておらず、
それどころか残されていたのは犬か狼のような形の足跡で
しかもバカでかい。地元猟師の見立てであるから信用度は高い。
もしかすると知られざるUMAの仕業かもしれない。
そしてもう一点。
②被害者であるノテ宗氏(仮名※1)は、当地で「狩り宿※2」を営んでおり、
シーズンオフには猟犬の訓練をする訓練士でもあった人物。
だが、仔犬を虐待死させたことから「犬の霊に憑りつかれた」と、
現地のお寺の住職にお祓いの相談をしている最中だったことが分かっている。
※1.ノテとはその地方で乱暴者を指す言葉で、宗氏のあだ名でもある。
※2.狩り宿とはハンティングのための拠点となる宿。
猟犬の待機所や猟銃の保管庫もあり、普通の宿とは違う。
kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。