架け橋になって
投稿者:じぇむ (8)
職場の同僚の、母親が亡くなったときのことです。
まだ40代でした。
同僚は3人兄妹でしたが、3人とも社会人になっていたので頑張って生活できそうでした。
気の強い同僚が一番しっかりしていて、兄と下の妹と役割分担を決め、司令塔になって、お葬式を手配していました。
そんなある日、私が家で寝ていると、ピンク色のバラの花柄のパジャマを着た女性が、枕元に立ちました。
初めは、うちの母だと思って、こんな夜更けに何をしているのだろうと思いました。
トイレにでも起きたのかと、声を掛けようとした途端、ふっと後ろを向いて消えてしまいました。
ビックリして飛び起きた私は、辺りを見回しましたが誰もいません。
バラの花柄のパジャマだけが、妙にリアルでした。
ただ、その女性は誰かをとても心配しているようでした。
心配なのに、何もできない歯がゆさが伝わって来ました。
そして、誰かのお母さんだと言うことも感じました。
最近、亡くなったと言えば、しっかりものの同僚の母親だけです。
会ったことがないので、顔が分かりません。
気になったので、翌日仕事の休憩中に、同僚に聞いてみました。
「あなたのお母さんって、ピンク色のバラの花柄のパジャマって着てたりしたのかな?」と言うと、同僚は顔色を変えました。
「何で知ってるの?亡くなったときに着てたパジャマだけど」
「よく分からないけど、あなたのお母さんがあなたを心配してるから。」
そう言うと、同僚は泣き崩れました。
「私が兄妹の中で一番泣き虫で、お母さん子だった。ありがとう、心配いらないからって仏壇で報告するから」
たまたま、霊感の強かった私を使って伝えたかったのでしょう。
不思議な体験でした。
良い話ですね。