熊かと思った

いい大人が号泣しちゃった話。

去年の秋、彼女とキャンプに行ったんだ。
付き合って5年、出会いもキャンプだった。

既に何度もキャンプをしていた俺らは、
普通のキャンプ場じゃつまらない、ってことで、
知り合いが所有している山の一部を借りてキャンプすることに。

車を路肩に停めて、ガードレールを乗り越え山へと入っていった。
クマが良く出る山だから、クマよけのスズはもちろん装備してた。

時刻は朝10時。
30分ほど獣道を歩くと、少し開けた場所にたどりついた。

木陰を探しキャンプの設営を始め、昼食にありついた。

彼女が作ってくれていたサンドイッチを食べ、
テントもテーブルも焚き火も準備OK。

彼女は読書が好きで、ハンモックを設営して木陰で読書を始めた。
カップルと言えど別行動。

俺は趣味である渓流釣りに行ったんだ。

３匹しか釣れなかったが、夕食のおまけにはちょうどいい。

時刻は16時。

彼女の読書も終わり、夕食の準備を始めた。