ひと夏の火遊び
投稿者:とくのしん (65)
「5万円でいいって・・・あれは何だったのかな?」
「あれはただそういっただけで、私たち誰とも会ったことないし援助交際なんてしていません!」
私も続いて大声で釈明した。
「へぇ・・・そんな嘘、誰が信じる?」
関根が急に真顔になった。
「お前ら二人は援助交際しているだけでなく嘘もついている。悪い生徒にはお仕置きが必要だな」
真顔になった関根は私たちに詰め寄った。威圧的で冷徹な表情を浮かべる関根を見て、後ずさりする私たちに
「・・・逃げられると思うなよ」
関根は冷たく言い放った。
「あ、いたいた。関根先生、富田が探してますよ」
唐突に教室のドアが開いた。同じクラスの石井がどうやら関根を探していたようだった。
「おう、今行く」
石井の呼びかけに関根は素っ気ない返事をした。
「それじゃ、また」
私たちにだけ聞こえるような声でそう言い残し、関根はその場から去っていった。
あの恐怖の声の正体は担任教師。
その事実に私もミホは絶望していた。今思い返せば親や警察に相談すればよかったって心底思う。でも年端も行かない中学生の考えることだから・・・親に怒られる・・・内申書に響く・・・メグミの名前を騙っていたし、周りのみんなは私たちを軽蔑する。私たちの言うことなんて誰も信じてくれないって思った。だって関根のいう通り、私たちがテレクラで悪戯をしていたのは事実だから。私たちの言うことよりも、大人でましてや教師の関根の言うことを、誰もが信じてしまう、言い負かされてしまう。そう思ったらもう諦めるしかなかった。
「逃げられると思うなよ」
あの一言が私とミホを恐怖と絶望で縛りつけた。もう逃げ場はない・・・
次の日、いつも通り登校し自分の席に着いた。考えることはこれからどうなっちゃうのかそれだけ。不安で押し潰れそうになりながら、関根が教室のドアを開けるその瞬間がこないことを祈っていた。しかし、時間は残酷にも刻一刻と過ぎていく。
八時二十分。死刑宣告にも等しいような始業を伝えるチャイムが鳴り響いた。
生きた心地がしなかった。
ガラッ
まもなくして教室のドアが勢いよく開いた。
入ってきたのは学年主任の富田。
「えー、関根先生が諸事情によりしばらく学校にこれません。その間は私が担任を務めますので皆さん宜しく」
あの日を境に関根が学校に来ることはなかった。聞いた話では以前勤めていたいくつかの学校でも同様の手口で女子生徒を手なずけていたというのだ。その被害者の数は相当数いたらしく、そのうちの一人の被害者の親が、娘の様子がおかしいことに気づいて事件が発覚した。
その後、私の学校でも保護者説明会などが行われた。関根が着任して一年程度だったことから、幸いにも私の学校では被害者はまだいなかったようだった。私の学校生活に平穏が訪れる。
上記が事実であるならば、届いた封筒と一緒に警察に行くべきだと思いますよ。
街中の防犯カメラ、指紋等から犯人が見つかるかも知れません。
いつ訪れるかも分からない恐怖に震えるより建設的だと思います。
ご友人も報われると思います。
そうです。
警察に行くべきです。
知ってる人だなんて・・・
ためはち
実際、教師の犯罪って後を絶たないよね
こんな感じオチ、どっかで見たことあるね
部屋に変なのが出てきて、呪われる話
怖い…
実話かどうかわかりませんが現実にありそうな話でゾワッとしました