俺はどうしようもないくらい動揺していた。
Aの大学入学後の日記には俺の名前が当たり前のように綴られていた。
日記の中のAは俺を例の池に誘おうとしている。
F君の遊び相手にするために。
日記に登場したB、C、Dが今どうなっているのかは分からない。
いや、Dだけは事故死と明記されているが、他の人たちは不幸になっていること以外何も分からないのが怖かった。
もし、俺がAにF君が亡くなった池に連れていかれたらどうなるんだろうか。
AのようにF君の夢を見るのだろうか。
そして、夢の中でF君に殺されるのか?何回も?
それとも日記の中のDのように事故死するのか?
文章の中のF君を想像するだけで俺は血の気が引いていった。
こんなもの創作にすぎないかもしれないのに。
もう少し読み進めようとしたところで玄関から『ガチャ』と音が鳴る。
Aが帰宅したようだ。
どうやら俺は三時間近くもこの日記帳に呑み込まれていたようだ。
咄嗟に日記帳を元通りの位置に戻し、俺は寝転んでスマホをいじっているふうに偽装する。
そして、部屋に入ってきたAに「おう、おつかれ」と何気ない表情で声をかけた。
Aはどことなく目線で室内を見渡しているように見えたが、すぐに「悪いな、急にバイト入って。これおみやげ」と言って牛丼の入った袋をテーブルに置いた。
その時、明らかに視線がノートの山に動いたが、俺は「お、おお、牛丼?サンキュー」と舞い上がるような演技で牛丼を袋から取り出す。
とにかく何か動いてないと心が休まらない、そんな焦燥感に駆られていた。
しかし、俺が牛丼を食べていると不意にAがスマホを見ながらこう言うのだ。
「なあ、〇〇。冬休み、俺の地元に来ないか?面白い場所があるんだよ」
牛丼を頬張る箸が止まったのは言うまでもない。
きっとAの日記帳に書かれていたことは遅い中二病による妄言なのだろう。
俺はそう思いながら「か、考えとく」と曖昧な返事をした。
























いいね
しっかり怖かったです
牛丼に睡眠薬とか入ってなかったんかね?
自分なら行ってみたい気もするが…ごくり…
おおー怖っ
ためはち
気をつけてください
絶対に行くべきだよ。行く目的が分かってる点でBCDとは全く違う訳だし、Fを殺る方法も日記から読み解いている。がんばれー!
洒落怖っぽくてイイ!
普通に怖い
いやいや行くのはヤバいだろ
面白かったけどちょっとグロかったw
怖い。
これは実話ですか??
すごく分厚い日記帳
こわヨ
その後が気になりますが、友達やめたほうがいいよ。
完全に頭おかしくなっていますよね。
ヤバいな
でもこんなところで話を切ってるのが違和感
これは創作かな?
創作だとしても面白い
負け越してるやんけ
F君は君に強くなって欲しいだけなんや
え、怖
主人公はA君と同じ運命辿る気がしてやまない
E君それほど寂しい?そんなような気持ちがあったんだなって思った!
そんな何年も書き続けられるノート俺も欲しい
おもしろいけど日記を10年以上も1冊に書き続けるのは物理的に厳しい
もう少し設定練ったほうがいい
良い怖い話ですね。
夢の中で殺し合いするの結構面白そう
殺し合いは嫌だなーー
キモイ
Aを池に落とせば丸く収まる