夜の病院を徘徊する高齢男性
投稿者:ヤバさん (22)
短編
2022/09/10
15:17
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私が介護の仕事で病院で働いていた時の話です。
私は週に2日は夜勤で18時から朝の7時まで働く事がありました。
ある日の夏の夜の出来事です。
私はいつも通り、夜勤入りで仕事をしていると、ある病室の男性の患者さんが何度もフロアをゆっくり歩きながら徘徊しています。何か変な雰囲気を醸し出していたので、何度もベッドへ連れ戻して注意はしました。
しかし注意したら30分後にはまた徘徊をしています。誰かに探しているような気配もしました。
その高齢の男性は廊下を徘徊していると、リハビリとかではなくて、誰かに会う為だと私に云ってきました。
私と一緒に仕事をしていたもう一人の女性は、いつもの事ね。と割り切っていました。
私は再び高齢の男性が廊下を徘徊していたので、部屋のベッドへ連れ戻そうとすると、この先には霊が待っていると。戻りたがりません。
しかし、私ともう一人のペアの女性でベッドへ戻しました。
それから1時間くらい経った頃でしょうか、様子を見にベッドへ行くと、高齢の男性は既に亡くなっていました。
次の日医者に死亡推定時刻を確認してもらったら、昨日の19時には亡くなっていたそうです。
昨日見た徘徊している人は、私達は亡くなった高齢者の男性の幽霊であったのかも知れません。今でも印象に残っています。
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