バスの中で遭遇した恐怖体験
投稿者:金剛 (12)
短編
2022/08/15
03:22
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ひとりで病院行きのバスに乗っていた時、バスの扉が閉まる直前に男が乗り込んできた。
男は、わたしが座った乗り降り口の前の席、わたしの隣の席に着席。
バスは発車した後に男がわたしに身振り手振りで話しかけている。
わたしは、ここは、病院行きのバスの中、この人はどうも話すことができないらしい、だから何かを必死に手振りで訴えたいる。
つまり助けを認めているんだと解釈しました。
男は徐々にその手振りを私のパーカーのジッパー周辺を触り出してきた。
その時に初めてこれは…変態では?と気が付いたのですが、男はすでに隣の座席に座っており、手遅れでした。
バスは満席で周辺に乗客が乗っているものの、この人痴漢です、助けてくださいと声を上げる勇気がありませんでした。
やめてくださいと小さな声で伝えたものの、バスが目的のバス停へと到着してようやく男は立ち去りました。
男は本当に喋ることができない様子でしたが、痴漢行為を働いたことは確かなことでした。
わたしの性格上、困っているんだ、助けないとと考えて声をあげることができないのです。
弱みを利用してくる人がいることを初めて経験しました。
そのときの服装は至って中性的なデニムとパーカー、モノトーンで肌の露出はありません。
親切心は仇となることもあるんだと思いました。
その後誰にも助けを求めることができず、バスを降りてから走って帰りました。
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