古墳の多い土地に見た不気味な影
投稿者:金剛 (12)
短編
2022/09/25
02:36
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私の友達の畑に遊びに行った時のエピソードです。
友人の畑はいわゆる昔の古墳が多い地域にありました。
友人はそのことを口にすることはないのですが、いざ訪れると畑の奥の方に古墳の中では比較的小さい古墳がありました。
昔、防空壕があった場所でもあるといいます。
あまり気にせずに、畑作業を見学したり、野菜を収穫していたのですが、どうも奥の方の暗闇が脳裏に残されているのです。
数日後友人にその旨を尋ねると、何度も恐怖体験を経験したそうです。
ただ、友人はそこでしか住むこともできないために、何度体験しても住み続けていると言います。
私は友人の畑から帰宅したあと、目を閉じてベットに横になりながらその日見た光景を思い出しました。
黒い影のようなものが洞窟の中へサーと入ったのです。
見間違いではないことを何度も記憶の中で確認しました。
黒い影はまさに戦死者か誰かでしょう。
友人は気にしていないので何も他言しません。
そもそも古墳は人であった者のお墓ですから、出ても仕方がないのですが、気にせずに住み続けているという人は実際たくさんいるようです。
都会に行くとお墓の前に住宅が立ち並ぶような光景もありますし、畑の奥が戦時中の洞窟や古墳だとしても、気にせず生活しているようです。
わたしの同行者は、あんな土地には住みたくない!とのこと。
たしかに夕方一人では立ち入れない雰囲気が漂います。
帰宅後、念のために塩で清めておきました。
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