非情な田舎の風習のせいで
投稿者:金剛 (12)
昭和生まれの私でも、戦前までの田舎の家の風習についてはあまり知らないことが多かったのですが、大学の卒業論文他個人的な興味のもとで調べ出したら、意外な風習が判明しました。
私が調べていた地域は、自分の出身地と縁の深いところでした。
ところが、昔は今で言う病気を抱えた家族を蔵に閉じ込めて暮らさせていたり、女性に対しての扱いが酷く早く死んだりと、色々と非情な暮らしぶりがわかってきました。
特に蔵に閉じ込められて暮らした人のお墓や供養はまともに執り行われておらず、成仏できているのかさえわからないと言うことも想像できた調査結果でした。
調査を開始してからというものの、体の具合がよくなく、とにかくだるい、しんどいと訴えるようになりました。
肩こりでもない、そのしんどさは強いていうと、大量のお肉を食べた後の体とも言うような重たさ、何かの念が載っているような重たさです。
特にその家の周辺まで行くと体が重たいのです。
同行者に対して「ねえ、体重くない?」と聞いたところ、何も感じないと応えたりします。
私の肩から首にかけての凝りは非常に重たく肉体労働が原因という事でもなさそうでした。
蔵に入った時何かを感じていました。
何と言ったらいいのか、大勢の人の視線、気配を感じ取るのです。
息がつまりそうでした。
その時思い出したことは、お墓参りにしても、野良猫にしても情をかけると取り憑かれたやすいという先人からのアドバイス。
共感力が高すぎて心を奪われてしまいかねない私は、これ以上は危険だと思い立ち去ることにしました。
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