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心霊

colts01さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

くしがた
長編 2022/08/09 04:44 5,651view
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現像したカメラの写真にも異常はありません。

悩んでいた男性はある日友人と話していた時、あの日の出来事を話しました。
友人は半信半疑ながらも面白そうだといい、今度行ってみると言い出しました。

男性は絶対に行かないようにと言いましたが、その友人もオカルト好きで中々折れず、結局日中に行くこと、団地にはあまり近寄らないようにと伝えました。

それから少したったある日、あの街へ行って来た友人と会いました。
友人は浮かない顔で語ります。

男性がどこかで予想していたとおり、入口の横に小屋のような建物は無かったそうです。
団地も男性が感じたような違和感は無かったと言いました。

そして最後に女性がいた商店に行ってみると、中年の男性が品出しをしていました。
友人はその方に深夜に働いていた女性の事を聞いてみたのですが、

「うちはそんな時間帯に店を開けていません。」

と言われたそうです。

これで話は以上です。

「くしがたっていう単語の意味は後で知ったけど何故そんな事を言われたのか分からない。」

「あの時逃げていなかったら多分自分は今ここに居なかったと思う。」

男性はそう語っていました。

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コメント(1)
  • 最近は、廃団地多くなりました。
    小屋に入らなくてよかったですね。
    友人が後から検証に行った後日談が、さらなる恐怖を呼び覚まし、ゾクリとします。
    そういえば、過去、我が家を建ててくれた大工さんから、聞いたことがあります。
    家が無人になると、なぜか、障子が破れたり、窓ガラスが割れたりしやすくなるのだそうです。
    「不思議ですね。」と言うと、この業界の常識なのだとか。大工さんによると、そういうもんだと受け入れて、「その訳は、深追いしないことにしている。」とのことでした。

    2022/08/12/13:40

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