私の地元に牛頸ダムという心霊スポットがあります。
福岡では犬鳴トンネルに次ぐ心霊スポットだそうです。
何人か亡くなっていることは知っていたしさまざまな噂が絶ちません。
ただ私は地元ということもあり特別怖いという印象はなく夜でも一人でダムを一周することも平気でした。
自宅から車で5分圏内だったので車やバイクを走らせに行ったりして私の中では走れる公道という印象。
ある日私の友達が肝試しをしようと牛頸ダムに行くことに。
水辺公園という場所がダムの丁度真ん中にあるのですがそこに駐車場に止めて友達4人で携帯のカメラを回しながら歩いてキャンプ場のほうに歩いていたときでした。
ガサっと音が。
捨て猫もたくさんいる場所なので猫じゃない？なんてビビったことにテンションがあがり笑いあっていました。
すると友達のAが「ちょっと待って！なんか聞こえる！」と急に大きな声をあげました。
その声にびっくりして笑いあっていた他の子たちもだんまり。
その静けさがなんだか怖くなり私が「やめてよーみんなびっくりしてるじゃん！」っと声をあげました。
それに続いてほかの子も野次を飛ばし怖さを紛らわせていました。
一人でドライブがてらダムを走るのは平気だったのに夜だれかとこうやって歩くのは初めてだったこともあり私も怖さがこみ上げました。
気のせいだと言い合いながら先に進むことも引き返すこともできずその場でどうするかを話し合っていたらBが「ん？何？」と声をあげました。
それにビビってしまった私たち。
なにが”何”なのかも聞くのも怖くなりもう戻ろうということに。
戻っている最中何かを聞いたAとBたちがその聞こえたという声の話をしていました。
それを聞くのも怖くなり下に降りたらその話をしようよ、早く車に戻ろうと声をかけて足早に駐車場へ。
駐車場には夜間外灯や自動販売機の明かりが。
その明かりをみたらホッとして「もーなんかめっちゃ怖かったやん！動画に何か写っとたらやばいね～」とか言いながら怖さを紛らわせようと話だしました。
その瞬間私のにも聞こえてきました。
「おぎゃあーー！おぎゃあーー！えーんえーん」という泣き声でした。
その瞬間みんなが目が合い言葉を発することができませんでした。
車にもどるのも怖くなりその場に立ちすくんでしまいました。
すると木の枝が折れる音がしました。
ハッとなりみんなの体を押して「早く！車に乗って！行くよ！」と声をかけました。
急いで車に乗り込みエンジンをかけて駐車場を出ようと思ったとき後ろに乗ったAが「きゃーーーー！！！」と大声をあげて頭を下げました。
「どうした？！？」と後ろを振り向こうとしたときＡが「早く！追いつかれる！」となんとも意味の分からない、けどそのあとを聞くのが怖い言葉を言ったため急いで車を動かし下まで降りてファミレスに着きました。
さっきのことが怖くて、でも聞くのも怖くて。
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