息子を助けたじいじの助言
投稿者:cocoro (16)
長編
2022/07/22
17:53
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『この自転車もう使えんのちゃうん?直るんかな、こんなになって(笑)』
『乗って帰れんやろ?一緒に押して帰ったるわ!』
と、ゴン太坊主たちは、気性は荒いときもあり、喧嘩もするけれど、本当はみんな優しい子たちなのです。そして、団結力もありました。
その日、皆に送られて、家に帰りついた息子は今日あった出来事をすべて話してくれました。じいじの夢の話も。
きっと、正夢だったのでしょうね。これ以来、息子の夢にじいじはでてきていません。
私は、夢の中でじいじに会えたうらやましさと、守ってくれた感謝の気持ちでいっぱいになり、思わず息子を抱きしめました。
ケガもこれだけで済んでくれて、坂道の横の祠の神様もきっと力を貸してくれたことでしょう。
神様、じいじ、教えに来てくれて、そして助けてくれてありがとう!
ん?そうそう、自転車ですか?
自転車はどう頑張っても直りませんでした。
子供が無事だったらそれでいいんです。サイズも小さくなっていたので大きいものに買い替えることにしました。
今でも、そのI谷で遊んだ子供たちはケガはしますが、ケガをしてもすぐにその辺にいる大人が気付き、
大事に至らないという程度で終わり、子供たちに人気の場所となっています。
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