私たちはすぐに「すごい川見つけた」と一目散にその川に向かって走りました。
そして上を脱いで着ていた水着で飛び込んだのです。
すっごく気持ちよくて、しばらくは4人でキャッキャ騒いでました。
私たちはその川で思う存分泳ぎました。
その川で泳いでいるとすごく体が軽いのです。
しかも冷たくて気持ちがよくていつまでも泳いでいたいと思いました。
私たちは飛び込んだり、潜ったりして、そこで長時間泳いだけど、なぜか疲れはなかったです。
そして気づいたら時間が経っていて、私は「そろそろ帰ろう」と友達を誘いました。
脇道に誘ってきたその友達は最後まで帰るのを渋って泳いでいました。
私は「置いてくよ」と急かしたら、やっとその子も帰る気になりました。
その子はもう少し泳ぎたそうにしていましたが、私たちが帰るというので渋々着いてきたのです。
もと来た道を戻っていくと気づいたらあの脇道に入る場所まで戻ってきていました。
その日は何事もなく、みんな無事に家に帰りつきました。
それから数日して、私はまたあの川に泳ぎに行くことになりました。
すごくいい場所だったので、私たちの秘密にしようと約束して、4人で向かったのです。
二度目の川は相変らず澄んでいてとても綺麗でした。
だけど、この前と違って不気味なことがありました。
友達の一人が突然「水中に人がいる」と言い出したからです。
最初は私たちを怖がらせるための嘘だと思いました。
だけど、友達の様子が明らかにおかしくて嘘にしては迫真の演技のように見えました。
私たちが「はい?」という顔をしたのが分かったのか、友達はすごく怒っていました。
多分今自分で見たものが信じられなくて怖くて仕方なかったのでしょうね。
「だから水の中に人がいるんだよ!」と怒った口調で言われてしまいました。
水面から見ても魚以外は何かいるようには見えませんでした。
だけど、あまりにその子が怯えているので、私はゴーグルを付けて川の底を見てみたのです。
どんなに目を凝らしても、何もいなかったです。
私が水面に顔をつけていたら、この脇道に誘った友達が「ちょっと探してみる?」なんて言って、水面に飛び込みました。
私がそれに続こうとしたら、水の中で人を見たという子が「危ないからやめて」と震えながら引き留めたのです。
私はこの子のおかげで潜ることはやめて、水面に顔をつけて、先に飛び込んだ子をゴーグルごしに見てました。
そしたらその子が泳いでいるすぐ傍に人が見えたのです。
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